前回↓↓↓↓↓
「点数・成績」&「人間性」を伸ばす
「褒め方」を知ろう
≪嘘つきブラック企業型?
出来なくても粘り強く挑戦を続ける型?
の分かれ道≫
↑↑↑↑↑↑↑↑↑
初回は↓↓↓↓
あなたは「褒めるだけ」の
「マリーアントワネット理論」に
なってないか?
↑↑↑↑↑↑↑↑↑
目次
今回のポイント
①褒め方の裏にある「反応」を考える。
②自分(大人)がされたら
嫌な「反応」を実感する。
②自分が実感することで、
子どもに嫌な褒め方や
「反応」をしてないか?
を改めて認識してもらう。
能力褒めは「結果」、努力褒めは「過程」を重視
前回までで、
「褒め方」というのにも
①能力を褒められた場合
②努力を褒められた場合
があるということを知りました。
ここで、
能力→良い結果が出せる力
つまり「能力は結果重視」
と定義します。
良い結果を「出せない」なら、
「能力が有る」とは言わないからです。
一方、
努力→積み重ねを継続でする力
つまり「努力は過程重視」
と定義します。
結果を「出せない」状態でも、
「やり、続ける(挑戦)」を尊重する
という意味が「努力」だからです。
ではこの定義で、
あなた(大人)がこう褒められたら、
どう思うか?を感じてほしいので、
具体例をだして考えてみます。
褒めるの「裏」にある反応≪身近な料理から実感しよう≫
家事をする方に身近な
「料理(ご飯)」を具体例に、
褒め方の「裏」にある反応を
考えてみます。
<能力(結果)を褒める>
君のご飯は美味しいね!
<努力(過程)を褒める>
君がご飯を作ってくれるから、
家に帰るのが楽しみなんだ!
別にどちらも問題ない気がしますね…
ここから「考える力」を使います。
今回は「深堀」をしていきます。
さきほど、
「能力を褒める」というのは、
「結果重視」だと定義しました。
結果重視の人の
「裏にある考え方」
を深堀していきます。
この「深堀」は
「クリティカルシンキング」
という「考える力」に当たります。
「君のご飯は美味しいね!」の裏にある言葉
君のご飯は美味しいね!

特になんともない言葉だし、
なんなら嬉しいですよね。
この言葉のどこがダメなんでしょうか?
「深堀」をしていきましょう。
まずこの言葉で褒めている
「能力=結果」は「美味しい」
ご飯が作れるということ。
ここで気づいた方は感がいい!
「美味しい」の反対は、
「不味い」や「失敗した」ご飯です。
誰もが完璧にこなす「超人」なら、
なんら問題ありません。
しかし人間です。
失敗だってあります…
例えば料理を「作る側」は、
レシピを増やそうと思ったり、
いつもと違う物食べてほしいなぁと、
食べる相手の事を思いながら、
ウキウキして料理を作る事があります。

でも初めてする事や慣れない事、
いつもやっている事の中にも、
失敗する時もあるじゃないですか?
失敗しようと思って、
ご飯を作っているわけじゃない。
でも「不味い」や「失敗」のご飯が、
出来上がってしまった!
そんな時に、
「能力=結果主義」の褒め方をする人は、
何と言う(反応する)か想像できますか?
きっとこのようなパターンが有るはずです。
能力(結果)が出ないから「叱責」!
能力(結果)主義の最高傑作?と言える、
能力(結果)が出なかった時には、
相手を「叱責」する!

めっちゃキツくないですか・・・?
もしも自分の旦那さんや彼氏が、
こんなこと言うならどうですか?
たぶんかなりの確率で、
別れようかなと思えませんか?
まさしくブラック企業の考えを
家に持ち込んでいます。
だからと言っては何ですが、
「さすがに家では起きない」
って思う人も多いと思うんですよね。
確かに旦那や彼氏が言うのは、
少ないと思います。
でもね…
子供に対して
こういうことをしてないか?
って言ったらどうでしょうか?
そんなの子どもに言うわけない?
ちょっと置き換えてみましょう。
子どもにこんな「叱責」してないか?

これってあり得ますよね?
「何が悪いの?」って思いません?
でもこれには悪い事が3つあります。
悪い事① 何に対して怒ってるかわからない
子どもからみても、
第三者からみても、
①テストの「結果」が悪い事を
怒っているのか?
それとも、
②勉強しない「過程」を
怒っているのか?
って全然わからないんですよね。
きっと怒ってる本人も、
①結果②努力を意識しながら
怒っているわけではないから、
わかっていないと思います。
この①②の違いが、
読んで分からないなら、
そういう怒り方をしている
可能性が有ります。
絵で表すならこういう事です。

です。
どっちも怒ってるんですよね。
相手全否定です。
さらに悪い事2つ目は
悪い事② 伸びる途中の人を認められない
「②努力してないこと」
に対して怒っているならば、
「①テストの結果が悪い」事は
怒らなくていい
んですよね…
そして、
「結果が悪い」事を怒っても、
「点数は上がらない」んです。
だから怒るだけ無駄。
怒って点数が上がるなら、
みんな点数は上がってます。
そこに気づいてもいません。
努力の有無は関係なく、
能力(結果)が無いことに
怒っているブラック企業タイプ
なんです。
こういう反応をする人は、
「テストの結果は悪かった。
でも本人は努力してました。」
と言う時でもやはり怒る!
例えば、
ものすごい努力して、努力して。
努力しても勉強が出来ない・・・
っていう子はやっぱりいます。
どうしてもいます。
伸びる「過程」にある子にも、
当然ありうることです。
その時に、
努力してるにも関わらず、
(結果が伴ってないから)
いや、勉強(努力)してない!
って自分の主観を押し付ける人
って意外に多いと思います。

だから、
怒っている本人が、
何に対して怒ってるのか?
を理解できていない
ことは基本タチが悪いです。
まさしくブラック企業は、
これなんですよね。
最後に一番わかりにくい
悪い事③「過程(努力)」にすら「結果」を求めている
ちょっと文章がわかりずらいですね。
きっと気づかない方が多い部分です。
ここの部分のことを言ってます。

勉強が足りない
=「過程(努力)」が悪い
と言っています。
まず言っておきたいのは、
努力に「良い・悪い」は無い。
常に「工夫する余地」はある。
ということです。
この両者は違います。
しかしこれがわかりにくいんです。
「良い・悪い」と「工夫する余地」の違い
「良い」「悪い」って、
「結果」なんですよね。
「結果」が出なければ、
「良い・悪い」って判断できません。
終わりよければ全て良し
って言うように、
良いか悪いかは、
終わってみてから分かる事。
つまり「結果」なんです。
にもかかわらず、
「努力部分が悪い」と言っています。
「途中経過(努力)の話なのに、
結果(良し悪し)を求める話をしている」
と言葉的に矛盾してるんです。
これは「過程」すらも、
「結果」として捉えているんです。

なので「努力を認める」ことが、
出来ません。
結果にばかり目が行ってしまい、
努力は関係なくなってしまうんです。
また「良いか?悪いか?」
それだけ相手に伝えて、
相手は得るものがあるでしょうか?
気分の上下があるだけで、
そこから学ぶことはありません。
あなたは悪い!
だから何なのさ?
どうしろというのさ?
具体的にはどうすれば良いの?
って思いません?
役に立たない評価
それが「良い・悪い」です。
とても厳しい言い方ですが、
中身が無い上に、
人のやる気を削ぐ人なのです。
対して、
過程(努力)には、
「工夫する余地が常にある」
と捉えられる人は、
やってる本人が気づいていない、
工夫の余地はまだあると考え、
物事を確認した上で発言します。
その考えから出る言葉は、
「良い・悪い」という評価より、
何倍も役に立つはずです。

よく、
他人の話やアドバイスを
聞ける人は成功しやすい
って言いますよね。
それは、
やってる本人は気づけず、
見てる他人だけが気づく
工夫の余地がたくさんある
からです。
こうなってくると、
過程(努力)に「良い・悪い」はなく、
ましてや「怒る」事も無くなり、
相手のプラスになる、
「工夫」出来る部分を一緒に考え、
行動に繋がるよう助けられる
という事が出来るようになります。

たまに厳しい監督いますよね?
厳しい監督で「一流」と言われる人は、
「工夫できる部分」に集中しているんです。
評価(良い・悪い)が厳しいのではなく、
①「工夫できる部分」が
もっとある事が人より
とても良く見えている。
+
②結果を出さなければいけない
「そういうプロ」だから厳しい
のです。
もっと工夫できるだろ!
その余地あるだろ!
の部分が厳しいのです。
厳しいから伸びるのではありません。
誤解の無いように…
誤解をすれば「ブラック」です。
≪対処法≫ブラック企業タイプの人はどうすればいいか?
最終的なテストの「結果」が悪かった。
その理由が、
勉強(努力)の仕方が違う…
と思うなら、
①怒るのではなく、
②「どうしてやっていこうか?」
と一緒に考えてあげたらいい
って思うんです。
でもブラック企業タイプの人は、
何に怒っているのかさえ、
自分が気づいていないから、
そういう考えには至りません。
なのでもしも、
私がそうかもしれない・・・
と思って頂けたなら、
対処法は簡単です。
一緒に、
そして具体的に、
次の行動に繋がる事を
考えてあげてください
自分(大人)が考えたことでも、
失敗することや、
うまく行かないことは、
ざらにあります。
子どもの手前、
失敗したら恥ずかしい、
と思うかもしれません。
でも大人も失敗していいんです。
子どもの前で失敗していいです。
失敗を恐れずに、
お子さまと一緒に考え、
一歩ずつ進むということを、
選んであげてください。
それがこういうタイプの人の、
始めの対処法です。
まとめ
身近な料理を例に
①褒め方の裏にある「反応」を
身近な例(料理)から考える。
②自分(大人)がされたら
嫌な「反応」を実感する。
③自分が実感することで、
子どもに嫌な褒め方や
「反応」をしてないか?
を改めて認識してもらう。
と順序を踏んで行く事で、
能力を褒める「裏側」にある「反応」が
わかりやすくなったと思います。
さて今回は、
一番わかりやすい結末パターン
「ブラック企業型」で説明しました。
他の結末パターンは有るので、
次回以降はそのパターンをご紹介します。
ここまで読んで頂き、
ありがとうございました。